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外貼り用フィルムについて③

最近のお客様のご要望の中に、プライバシーを保つために外からは見えなくて、中からは見えるフィルムの施工を望まれる方が増えています。そのご要望に沿うのが、ミラーフィルムになります。このフィルムは本来大きな遮熱効果を発揮するフィルムでその用途に用いられますが、日中外が明るい時は鏡のように見えて室内側が見えなくなります。その効果を期待されるわけです。

 

 

しかし、少し問題があります。ガラスの種類によって、熱割れの関係から内側からの施工が難しい場合があるという事です。条件によって変わってきますが、複層ガラス、Low-Eガラス(複層になっています)、防犯、防音ガラス(複層ガラスになっているものも多い)、網入りガラス、の中には、熱割れ計算で許容値を超えてしまって内貼り不可になる時があります。それでも貼りたい場合、外からフィルムを貼る方法があります。もちろん外貼り対応のフィルムを選択することになります。

 

 

では、なぜ外貼りですと熱割れの問題を回避できるのでしょうか?

簡単に言うと内側にフィルムを貼るとガラスが熱を吸収してしまって、ガラスが熱を余計にもってしまいます。でも、外側に貼ると熱の反射率を高めて、熱の吸収率を低くします。(ミラーフィルムは熱も反射します)つまりガラスが熱を持ちにくくなります。それで内貼りに比べて熱割れしにくくなるということです。

 

でも、幾つかの問題点もあります。それは、外貼りが出来る環境かということです。一階の場合やベランダがあれば良いですが、場合によっては外に足場を組む必要があります。そして、フィルムの種類が少ないことや、材料が割高である点もあります。そしてもう一つ、外貼りはフィルムの耐久性が内貼りに比べて劣るということです。(外貼りフィルムで5~7年の耐久性といわれています)

 

外貼りにした方が良いかは、ガラスの種類や諸条件によって違いがあります。熱割れ計算をご依頼の上その結果によって外貼りフィルムをお勧めする場合があります。

 

是非お気軽に、フィルム職人HASにご相談ください。