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防犯フィルムのメリット(防犯ガラスとの比較)

防犯フィルムの導入をお考えの方の中には、防犯対策の別のものとの比較をしておられる方もおいでだと思います。例えば防犯ガラスとの比較です。そこで、防犯ガラスと防犯フィルムを比較して防犯フィルムが優れている点をフィルム職人目線で挙げていきたいと思います。

 

まず何よりも利点と言えるのは、コストの面です。はじめから、防犯ガラスを入れたサッシにするか、途中からガラスだけを入れ替えるかで厳密には違ってきますが、約半分のコストで防犯フィルムを導入することができます。ここが何よりも優れた利点と言えるでしょう。これは、プロに貼ってもらっての価格の差になります。製品自体は、製品によりますが約5倍から8倍ぐらいの差があるようです。

 

そして、コストの面とも関わりがありますがDIYが可能なところもメリットと言えるでしょう。防犯ガラスへの入れ替えはよほどでなければご自分で行うのは無理があると言えます。しかし、このDIYで貼ることはフィルム職人の目線から言いますと、防犯フィルムの施工は他のフィルムに比べても高い技術を要するものですので、プロによっての施工をお勧めいたします。このことは、CPマークの貼り付け条件の中にプロ(防犯フィルム施工技能者)の施工が絶対条件であることにも示されています。つまりきちっと貼らなければ、フィルムの持つ強靭な貫通性能が発揮されないということです。

 

次に挙げることができると考えるメリットは、交換できるという点です。

防犯ガラスの耐用年数は20年以上となっていて、フィルムの10年から15年に比べて長い耐用年数となっていますが、劣化しないわけではなくガラスの間に挟まれている中間膜のフィルムが白濁したり剥離してくるといった劣化の症状が出てくることがあります。特に、雨水や結露水が侵入しやすい環境ですとこの耐用年数に満たなくても症状が早めに生じることがあるようです。そうなった時に、中間膜だけ交換とはいかず全交換になってしまします。その点、フィルムは劣化してきて寿命になったら貼り替えることができます。フィルムを途中で何らなの事情で撤去しなければならなくなったら、撤去することは可能です。この点もメリットに挙げられると思いました。特に賃貸物件で退去時に原状回復が求められる時に剥がして元通りにすることができるのは強みです。

 

また、割れた際の破片の飛び散り方にも違いがあるということも利点になる点だと考えます。

どういうことかと言いますと、外からガラスを割った場合、防犯ガラスはガラスの中間にフィルムなどが挟み込まれている関係で、内側のガラスが割れるとその部分は室内側に飛散します。一方で、防犯フィルムは内側から貼られていますので、ガラスが割れても室内側にはあまり飛散してきません。実際どの程度飛散するのかは、どのように割れるかで違いは出てきます。

 

以上、防犯ガラスと比較した防犯フィルムのメリットということで考察してきました。もちろん、裏を返せば防犯ガラスにも大きな利点があります。メリットとデメリットをよく比較したうえでの防犯対策のご検討をお勧めいたします。