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防犯フィルム CPマークの有無による違いについて

これまで、防犯フィルムのCPマークについて書かせていただいてきました。評価の方法、貼り付け条件といったことです。今回は、そのCPマークがあるフィルムと付いていないフィルムとの違いについて書きたいと思います。もちろん、製品によっての違いもありますので、大まかな違いであり私見も入っています。

 

まず、違いの前にCPマークを貼ってあることにどんな効果があるのかということについて触れておきたいと思います。

一番大きいのは、CPマークを犯罪者が見る時に、簡単に仕事ができないと思わせることが出来るという点です。犯罪者の側はそれなりの知識をもっています。CPマーク入りのガラス(防犯フィルムを貼ってあるガラス)が、そうたやすく割れないことを知っています。それで、手を付けないことにするかもしれません。つまり、CPマーク入りの防犯フィルムを貼るメリットの一つは、たやすく割ることが出来ないガラスですよと、アピールできる点にあると言えるでしょう。

 

上記の点を踏まえたうえで、CPマーク入りのフィルムとそうでないフィルムの違いはなんでしょうか?

フィルムの強さ(ガラスの貫通防止能力の高さ)を決める要素の一つは、フィルムの厚さです。また、フィルムが多積層になっている点もあります。(ポリエステルが何層にもなっている)実は、フィルムのカタログのデーターを見ると分かるのですが、CPマーク入りもそうでないフィルムも、フィルム厚はほとんど同じです。(製品によって違いがあります)材料も同じです。フィルムの多積層の点も、製品によって違いますが、CPマーク無しのものも多積層になっているものもあります。

それで、フィルムの強さはCPマークの有るものと無いもので、同じ厚さであればほとんど変わらないと言っても構わないと思います。

 

では、変わらないのであれば、なぜCPマークが付かないのでしょうか?

それは、コストの問題があると思います。CPマークの試験を通すにも、コストがかかりますし、実際のユーザーも安いものを求めるものです。それで、あえてCPマークを付けていないのだと思います。CPマーク適合製品は、どうしても割高になります。

 

それでは、実際に防犯フィルムの導入を検討されている方は、どのように考えたらよいのでしょうか?

考え方として、CPマークは一種の製品の品質の保証のようなものと考えられても良いと思います。製品に、ある基準をクリアしているというお墨付きをもらっているわけです。

また最初に書いた、CPマークが貼っていることのアピール力というのも考慮にいれる必要があります。このマークには、管理番号がふされていて管理されていますので基本的に真似できません。

 

この、製品へのお墨付きとアピール力をどう考えるかという事だと思います。

 

フィルム職人HASでは、お客様のご要望やコストや製品の性能などから最適の提案が出来るように日々努めています。