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防犯対策としての思い込みについて(部分貼り)

この図のような結果を期待しますが、下記の動画からも明らかなように、効果は限定的になってしまいます。

防犯対策としてホームセンターなどで、防犯フィルムが売られています。その多くが、クレセント錠周りをガードする、A4とかA3ぐらいの大きさのフィルムです。

 

では、A3ぐらいの大きさのフィルムを貼ることは、防犯対策になるのでしょうか?

 

答えは、貼らないよりは良いという事になります。

 

どういうことでしょうか? 確かに泥棒が、窓から侵入する時にはクレセント錠を開けるためにその付近をコジ破るために、ドライバー等でガラスを割りますので、その付近をガードするのは良いことです。でも、次のリンクから、A3の防犯フィルムを貼ったガラスを破る実験をご覧いただけると良く分かるのですが、ものの見事にすぐに突破してしまっています。

 

A3フィルム貼り付け時の動画

 

それで、やはり部分的に貼ることは少しの効果はありますが、侵入を阻む効果としては薄いと言わざるをえません。参考までに、全面に貼った時の実験動画をご覧ください。

 

防犯フィルム全面貼り時の動画

 

もちろん防犯フィルムを貼ったからと言って完全に突破出来ないわけではありません。それでも、かなりの時間をかけさせることが出来、多くの場合諦めさせることが出来ると思います。また実験は、正面打撃で音もかなり出るやり方ですが、泥棒がよくする三角破りなどの音が出ない方法ですと、時間的には防犯フィルムは5分以上かかることになります。

 

参考までに、何も対策をしていないガラスを破る実験もご覧ください。

 

3mmフロートガラスへの打撃実験の動画

何も貼っていないと簡単に突破出来てしまいます。怖いですね。

 

このようなわけで、部分的に防犯フィルムを貼るのは効果的には少ないので、とても安心できるような備えにはならないということです。

 

是非、防犯フィルムを貼ることをお考えの時は、窓に全面貼りを強くお勧めいたします。そして、防犯フィルムは厚く扱いも大変になることから、専門の業者(出来れば、防犯フィルム施工技能者の資格を保有する)での施工をご用命ください。

 

フィルム職人HASでは、防犯フィルム施工技能者、一級ガラスフィルム施工技能士の資格を持つ職人が責任をもって施工にあたらせていただいております。