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防犯対策としての思い込みについて(複層ガラス)

先回防犯対策としての思い込みとして、網入りガラスが防犯の面では役に立たないということについて書きました。今回は、今住宅で一般的になっている複層ガラス(ペアガラス)について書きたいと思います。

 

ご存知のように複層ガラスは2枚のガラスで構成されていて間に空気の層があります。(アルゴンだったりする場合もあります)このガラスは、断熱や遮熱の効果があって単層ガラスに比べて格段の効果があります。このガラスの内側と外側にどんなガラスを使用するかで、遮熱だったり、断熱だったり、防音などの更なる効果も期待できます。でも、2枚(場合によっては3枚)のガラスであるために、単層のガラスに比べてガラスを割りにくくなって防犯の効果もあるのではないかと思われている方もいるかもしれません。

 

確かにガラスが2枚になっていますので、単層ガラスよりも割りにくくなります。でも、単層のガラスが簡単に割れるので、それが二枚ですから泥棒が割ろうと思えばそれほど違いはないわけです。2倍の強度というわけではありません。2回割ればいいわけです。

 

次の動画をご覧ください。  https://youtu.be/gF7rgt2cwdo

少し割りずらい程度であることがわかります。

 

ただし、複層ガラスの一枚に防犯ガラスが採用されているものもあります。これは、ガラスとガラスの間にフィルムが挟み込まれていて、防犯効果があります。

 

それで、複層ガラスだからと言って安心しないでください。複層ガラスに防犯効果はありません。現実に、ガラスをやぶっての窓からの侵入、犯罪が起きています。今の住宅はほとんどが、複層ガラスになっています。是非、防犯フィルムを貼って防犯対策をされておかれることをお勧めいたします。