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外貼り用フィルムについて②

 

先回外貼り用フィルムの選択について書きましたが、外貼りフィルムを選択した方が良い例外的な状況がありますので、少し書きたいと思います。

 

まず、すべり出し窓の中に「たてすべり出し窓」というタイプの窓がありますが、普通に閉じている場合は問題がありません。しかしこの窓は、外に開くタイプが多く、開けますと内側のガラス面が外の日光に直接さらされることになります。このタイプの窓は、開けると風がよく通る特徴がありますので、換気や暑いときに外気を取り入れるために開けっ放しにしている方も多いと思います。細いタイプは、防犯の観点からも安心して開けておくことが出来ます。ただ、外の日光に直接さらされる時間が長ければ長いほどフィルム表面のハードコート層に紫外線があたり、フィルムが劣化するまでの時間が短くなります。フィルムが曇ってきたり、表面がひびわれてきます。そうなるまでの時間は、開けておく時間や窓の設置の方角にもよりますが、日中大抵開けてあれば、1,2年で劣化の症状が出てくるかもしれません。

もう一つ、雪国などでよく見かける、風除室というのがあります。通常の玄関の前にさらに玄関が付いた形のような前室があります。そのガラス面にフィルムを貼った場合、劣化が早くなる場合があります。なぜなら、風除室の入り口を開けておくことが多かったり、風除室の屋根が半透明の樹脂やガラスの場合があるからです。実際に、風除室のガラスの内側に飛散防止フィルムを貼って2年後くらいにフィルムは白く曇ったような状態になり、見てみましたら天井が樹脂の半透明の物だったという事がありました。樹脂にはフィルムは貼られていませんでした。紫外線があたる条件だったということです。

上記のような条件ですと、たとえ内側からフィルムを貼れるとしても出来れば外貼り用のフィルムを選択されたほうが良いということになります。

さらに、ベランダのガラスや部屋のなかでも反射で外からの日光が内側に当たるガラスなどは、外貼り用のフィルムがよいでしょう。

 

そしてもう一つ、玄関などの吹き抜けで内側からでは高所作業になって費用が高くなるなることがあります。その場合で、なおかつ外からであればベランダなどで高所作業にならない場合は、外貼り用フィルムをお勧めします。確かに内側からのほうが、寿命や耐久性から有利ですが、それを考慮に入れても(貼り替えのコストを含めても)外貼りの方が費用が少なくなります。

 

それでも、お客様のほうでこのような判断をするのは難しい場合も多いと思います。フィルム職人HASでは、現地調査をさせていただき最適なフィルムのご提案をさせていただいています。どうぞお気軽にお問い合わせください。