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災害・台風における飛来物・落下物の窓ガラスへの貫通対策について

前の記事でも取り上げましたが、最近日本列島を相次いで台風や大雨が襲っています。観測史上初めてとか最大という言葉を聞くと、災害は少ないからこの土地は大丈夫ということが言えなくなってきています。台風や低気圧による突風や竜巻などによる衝突物の貫通対策について、さらに詳しく取り上げます。

前の記事で、ガラスの貫通対策の場合通常の飛散防止フィルムではなく厚さ100㎛以上の貫通対策にも通用するフィルムを選択するべき点を書きました。

では、フィルムが厚ければ厚いほど貫通対策として優れているのでしょうか?

次のリンクからの動画をご覧ください。

 

https://youtu.be/h-Oqxp6_drA

 

上記の動画は、3Mの ULTRA 600 という超飛散防止フィルムと言われるフィルムです。(現行のULTRA S800とほぼ同じ)厚さは、200㎛ほどですが強力な飛散防止効果と耐貫通性能と引き裂き強度をもっています。その理由は「特殊積層フィルムを用いた飛散防止フィルムです。フィルムを積層することで高い耐貫通性能を持っています」ということで、数μmのポリエステルフィルムを何十層も積層することにより従来の貫通防止フィルムのおよそ半分の厚さで強度を実現したフィルムです。つまり、厚さだけではなく、多積層フィルムであるかも貫通性能を左右する大事な要素であるということです。

具体的な製品で言いますと、3Mの ULTRA S800 と同じ厚さのグラフィルの SN200 という製品が(200㎛)ありますが、貫通性能は ULTRA S800が勝っているということです。(3Mの場合、このULTRA という品番が、多積層フィルムであることを表す表示となっています)

 

でも、やはり物理的なフィルムの厚さも貫通性能を左右する重要な要素ということもできます。

次の動画もご覧ください。

 

https://youtu.be/-MnbByJ2eZM

 

上記は少し極端な比較かもしれません。50㎛の飛散防止フィルムと325㎛の防犯フィルムの比較となっています。金属バットでの繰り返しの打撃という大変強力な実験です。6.5倍の厚さの違いがありますが、ガラスが割れてもしっかり保持していて貫通していません。

 

さらにフィルムの選定においては、室内での人体の衝突での強度、消防法における無窓階の取り扱い等があります。フィルム職人HASでは、これらを考慮にいれた適切なフィルムのご提案を行っています。ご不明な点は遠慮なくフィルム職人HASにご相談ください。