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窓ガラスフィルムの施工道具について③スクレーパー

道具についての③ですが、スクレーパーです。これは、一般的には窓ガラスの清掃で使います。いろんなメーカーから出ていますが、ナルビーのものが有名です。今は、ホームセンターでも売っています。写真のものも、ナルビー製のS-PROですが、刃が出し入れできるものです。スクレーパー全般ですが、窓ガラスフィルム施工の場合、施工前の清掃やフィルムを剥がした後に残った糊取りで使います。

スクレーパーの使い方ですが洗浄液をガラスに噴霧した後、角度をガラスに対して30度ほどに寝かせて、押すようにして(ガラスの表面についた汚れの膜をこそげるような感じで)一方方向に上、左右、下というふうに全体を清掃します。(施工方法動画参照) その際、ガラスの端のゴム(グレチャン)を傷つけないように気を付けます。そして、これはノウハウですが、使う面を決めておくと良いです。この道具で一番怖いのは、刃が傷ついたまま使って、ガラス面を傷つけてしまうことです。例えばガラス面に固い付着物が付いていたとして、清掃時に刃に傷が入ったとします。その状態で、刃を裏にして使うと逆にガラスに傷が入ることになります。同じ面で使うと、このようなことがあっても傷が入ることを防げます。少し分かりずらいかもしれませんが、同業者から教えてもらいました。また、常に新しい刃に交換することも大切です。そして、少ししか使っていない刃が、錆びてしまい使えない場合、ステンレス刃に交換する方法もあります。でも、傷防止には場面が変わったら、刃を交換する習慣をつけておいた方が良いでしょう。

そしてもう一つ気を付ける点として、刃は非常に切れ味がよいので、くれぐれも刃に手指をのせないこと。ずいぶん前に一緒に仕事をしていた人は指を何針か縫いました。自分の腰袋にしまわず、置きっぱなしにしていたからです。すぐに、腰袋にしまいましょう。くれぐれもカバーを付けるか刃を下向きにして仕舞いましょう。私は、手を刃で切ることが怖くて、初めの写真のスクレーパーにして直ぐに刃を仕舞うようにしています。