化粧フィルムとは、商品名では、ダイノックフィルム(3M製)、リアテックフィルム(サンゲツ製)などで知られる、塩化ビニル樹脂製のフィルムのことをさします。表面に木目などの柄がプリントされていて、基材の裏には粘着剤が塗布されていてシール状になっています。
現在の建具の多くは、集合材の上に木目がプリントされたものが貼り付けられていたり、この化粧フィルムが樹脂やアルミやスチールの上に貼り付けられているものがほとんどです。それで、純粋な木製の物ですと、表面が傷んできましたら、表面を削ってニスを塗り直す、塗装をし直すなどの対応が出来ますが、このフィルムが貼り付けられている場合そのような対応が難しいです。多くの場合、(特に玄関ドアなどの屋外のものは)表面のクリア部分柄部分がぼろぼろになってきたり、下地からシールごと剥がれてきたり、下地から浮いてきたりします。玄関ドアですと15年から20年ほど経ったものの多くが多少とも傷んできているのが見受けられています。ドアの向きも関係していて、南や西向き、また上部よりも下部など日が多く当たる部分が傷みが激しくなります。
そこで、傷んでいる部分を剥がしたり削ったりして取り除き、表面を平らにならしてこの化粧フィルムを貼ることによって再び新品のような状態を取り戻すことができます。
フィルムを貼るまでの手順には、以下のような段階があります。
・前処理
フィルムが劣化していたり剥がれていたり、浮いてきている部分をきれいに剥がします。サビや異物も取り除きます。
・表面処理
段差はパテで埋め、全体が平滑になるように調整し、サンドペーパーで全体をサンディングします。アルコールなどで表面を清掃します。
・プライマー処理
フィルムの密着性を良くするためプライマーを塗布します。
・フィルム貼り付け
しわや空気が入らないようにフィルムを貼り付けます。
特に前処理の、劣化したフィルムなどを剥がしたりする部分がそれぞれの状況で異なってきますので、剥がしの範囲や作業時間が違ってきます。
玄関ドア
飾り枠や小窓などない全体が平滑なタイプ ¥40,000~
小窓や飾り枠があるタイプ ¥70,000~
小窓や飾り枠があるタイプ(親子扉) ¥90,000~
(表側のみの材工共の価格です)
(通常の前処理、下地処理を行った時の目安の料金になります。下地の状態、シートの劣化具合、剥がれ具合がひどい場合は、割増料金を頂きます)
傷み具合の現状やドアのサイズ、ドアのデザインにより料金は違ってきますので、お問い合わせフォームからご相談ください。公式LINEを登録していただき、写真などを送っていただくとより詳細な見積もりを出すことができます。
その他にも、キッチンの扉や窓枠、室内扉、クローゼット、テーブルなどいろいろなところにも化粧フィルムで補修や、イメージチェンジが出来ます。どうぞお気軽にお問い合わせください。